今回の講師は自宅に絵本を1500冊所持する主婦・内田早苗さん。
神奈川県平塚市で、「きいろいおうち」という絵本サロンを開いている方です。
番組内のフリップでは不動産事務と紹介されていましたので、絵本サロンのお仕事と二足のわらじなんですね、かっこいい。
現在44歳で、中一の息子さんがいらっしゃいます。
この息子さんとのコミュニケーションの手段として、絵本と出会ったそうです。(のちにご紹介します)
そんな内田さんが紹介するのが
マツコの知らない「読み聞かせ絵本」の世界
- マツコの知らない「読み聞かせ絵本」の世界
今、絵本ビジネス拡大によってストレスを抱える親が急増!とは?
不況の出版業会の中で、絵本の分野だけが売り上げが伸びているのだそう。
年間2000冊もの絵本が出版されるので、親たちはどれを選んだら良いか悩み、ストレスに。
内田さんいわく、「絵本にしつけや教養は求めず、ただ読んで楽しめるものを選ぶ」
教育にはきかない・・・のだそう。
大人が読み聞かせ絵本を楽しめない理由
▶︎大人は文字を追うから楽しめない
▶︎こどもは声を聞き絵を読むので楽しめる
例えば・・・
『しろくまちゃんのホットケーキ』
内田さん
・ホットケーキが焼けていく場面が子どもに人気
・実は洋服の色が変わるしろくまちゃん→子どもは洋服を汚す自分と照らし合わせる
この洋服の変化を大人は気づかないが、こどもは絵を見るので発見するのだそう。
子ども嫌いの内田さんを救った!読み聞かせ絵本2冊
内田さん自身が絵本を好きになった理由としてあげています。
子どもと接するのが苦手で困っていた時に、息子さんとコミュニケーションをとるのに救世主となったのが「絵本の読み聞かせ」だったそう。
落ち着きのない子どもも静かになる魔法の絵本
『ごぶごぶ ごぼごぼ』
読み始めると、それまで騒がしかった子ども達が何故か静かになる!?
これは作者の駒形さんのお子さんがお腹にいた時に聞こえた、と話されたことを元に文字にした本なのだそう。
泣いていた赤ちゃんが、お母さんのお腹を思い出すのかな?
手に取り食べたくなる!
『くだもの』
作者の平山さんが4年かけて描いた絵がリアルで、子どもが絵の果物を取ろうとする仕草をする
→コミュニケーションになる
子供にとって記憶に残るのは、料理や送り迎えよりも読み聞かせ!?
内田さんいわく、 料理や送り迎えは当たり前だけど、読み聞かせのほうが愛情を感じ記憶に残るのだそう・・・これには賛否ありそうです。
うちの子は食べるのが好きなので、食べたもの、作ったものも記憶に残ってるようですし、料理上手な親ならまた違う気がしますが・・・。
子どもにとって声こそ絵本の最大の魅力
漫画や小説など、子ども向けの本はたくさんありますが、声に出して読むために作られた本こそ絵本であり、声を出してぜひ読んでほしい。
声を出して楽しめる読み聞かせ絵本4冊
こどもが合唱する絵本
『これはのみのぴこ』
絵を担当した和田誠さんは、料理研究家の平野レミさんの旦那様です。
この本は、「これはのみのぴこ」「これはのみのぴこのすんでいるねこのごえもん」と、文章がだんだんと長く連なっていきます。
何度も読み進めるうちに、子どもが言葉を覚え、真似して合唱してくるのだそう。
想像を超える音を楽しめる
『おいしい音』
作者の方は目の不自由な三宮麻由子さん。
実際に耳で聞く音ではなく、自分が咀嚼している音を分にしている。
関西弁がくせになる!
『オニのサラリーマン』
関西弁の、地獄カンパニー(会社)にて仕事で失敗した赤鬼が主役。
「おにごろし」を呑んでいるサラリーマン・・・ちょっと大人向け?
社会の厳しさを描いてるけれど、関西弁で描かれていることで柔らかい印象になり、こどもにも馴染みやすい絵本になっている。
一緒に歌いたくなる!
『パンツのはきかた』
はーじめに片足入〜れるでしょ♪とぶたさんがパンツを履いていく様子を歌う。
でも、せっかく履いたのにパンツは裏返し・・・歌が苦手な大人も一緒に歌える!
女優の岸田今日子さんが文を、「100万回生きたねこ」の佐野洋子さんが絵を担当しています
大人も子どもも涙・・・絶対に読んでほしい心に残る1冊
小学校の卒業式前夜に読み聞かせた絵本
『あなたはとってもかわいい』
子を想う親の普遍的な愛を描いた絵本。
生まれたての赤ちゃんの頃はもちろん、あなたのお母さんだから、あなたが大きくなった今でも可愛いと想う気持ちは変わらないよ、という内容です。
面と向かって「あなたが可愛いんだよ、大事だよ」と恥ずかしくて言えないタイプなので、絵本の読み聞かせで伝えられた、と内田さん。
読み聞かせでもらった息子さんは恥ずかしいのか、覚えていないと言いますが・・・。
高学年〜中学生なら恥ずかしさがあるかもしれませんが、年長、低学年くらいのお子様には伝えやすくていい絵本だな〜と思いました。
ちなみにこの日収録にきていた中学生の息子さんが、魚が好きということでこの2冊もご紹介していました。
今回記事を書いてびっくりしたのですが、「しろくまちゃんのホットケーキはなんと1972年、もう50年近くも前に出版された本なんですね!
色褪せない素敵な絵本ですしお値段安めなのもありがたいです。
さよならさんかく、またきてしかく・・・ホットケーキの焼ける音もそうですが、こどもの耳に残る響きは、何年たっても変わらないのでしょうね。
▽内田さんの絵本サロン「きいろいおうち」のMAP
▽内田さんのBlog
▽きいろいおうちのHP(出来立てだそうです)